昨今、ニートや引きこもり人口増加の問題が深刻化しています。
そんな引きこもりに、新しいジャンルができているのです。
その名も、「引きこもり主婦」。
専業主婦だから家にいるのは当然、というわけではなく・・
そんな「引きこもり主婦」の特徴や、いわゆる「勝ち組専業主婦」との違いについても調べてみました。
引きこもり主婦とは?ニートとの違い
内閣府の調査によると、若年無業者やひきこもりの数は人口に対して約2.2%。
その数は、およそ60万人と推定されています。(平成25年時のデータ)
参考
ただし、このデータの対象は「若年無職者」。
15歳~34歳までに限定されていて、中高年のデータは含まれていません。
さらに『家事も通学もしていないもの』という条件なので、主婦は「引きこもり」には該当しないのです。
つまり、一般的な引きこもりとされるのは
『仕事に就かず、家事も通学もしていない15歳から34歳までの男女』。
一方、引きこもり主婦は
- 仕事に就いていない既婚者
- 外の世界と関りを持たない人
と、年齢にかかわらず専業主婦の中の一部が該当するわけで・・
「引きこもり主婦」は、調査の数字に表れない『世間に認知されにくいカテゴリの人たち』なんですね。
ひきこもり主婦は昔から存在していた?
「引きこもり主婦」というワード自体は新しい言葉です。
ただ、日本でその存在は珍しいものではありませんでした。
今でこそ女性の社会進出によってジェンダーレスは進んでいますが・・
もともとは『男は外へ働きに、女は家庭を守る』と、男女の区別がハッキリと分かれている社会ですからね。
なので、昔から目に見えない形でひきこもり主婦は存在していた、と言えるでしょう。
ひきこもり主婦の定義
専業主婦との明確な区切りはありませんが、以下のいくつかの定義にあてはまるようなら「引きこもり主婦」なのかも・・?
夫に十分な年収がある
コレは絶対条件です。
でなければ『引きこもる』ことは出来ませんからね。
収入が少なければ、正社員やパートアルバイトで働きに出ないといけない状況になってしまいます。
近くに友達がいない
大学や就職の為に上京して、そのまま結婚した場合などは、地元の友達と会えなくなってしまいます。
結婚を機に仕事を辞めてしまうと、職場の同僚とも疎遠に。
さらに、新居の都合や転勤などで引っ越そうものなら、人間関係はますます希薄になり、外で人と会う機会も減ってしまいます。
子供がいない・独立した
子どもがいると、幼稚園や保育園の送迎などで家から出る機会も多くなります。
買い物や病院にも頻繁に行くので、引きこもっている時間も余裕もありませんね。
子どもがいない場合は教育費などがかからない分、経済的な余裕からも引きこもりやすい状況になります。
子どもがいたとしても、成長して手がかからなくなるにつれ引きこもり化するパターンも。
旦那の生活リズムが不規則
夫婦生活ともなれば、パートナーの生活リズムは非常に重要です。
夜勤や連勤が続いたり、単身赴任だったりすると、残された主婦は時間を持て余し、
- 自分の為だけに料理を頑張るのもなんだし
- 夫が帰ってくるまでダラけてもいいかな
こんな具合に、引きこもり度がグングンと上昇していってしまう訳です。
結婚生活での目標がない
「結婚したい!」という願望、その中身は「高収入の夫を見つけて家庭に入りたい!」という方も多いのでは?
ところが結婚生活が始まった途端に「あれ?私は何をすれば?」と、人生の目的を見失ってしまうことも。
特に目標もなく、働く必要もない・・
そうなると、あえて大変な仕事に就いたり、資格の勉強などをしようとは思いませんね。
毎日TVやスマホを眺めたり、飲んだり食べたりお昼寝・・
家事すらしなくなったら、まさしくニートです。
勝ち組専業主婦とは?
地元を離れた所に住む子なし専業主婦で、旦那は毎日帰りが遅い・・
それでも充実した生活を送っている「勝ち組専業主婦」も存在しています。
「専業主婦の方は、普段何をされていますか?」という質問に対して
- 夫が単身赴任の間の時間は全部自分用。早起を心がけて、散歩に。もどってきたらストレッチ!
- 週2,3回ジムに行き、月に2回お料理教室に行く
- 買う物がなくても外に出掛け、ゆっくりカフェでコーヒーを飲みながら読書
- 図書館に通い、勉強をしていました。(主に栄養学と料理について)
- 自分を向上させるのに、いろいろ勉強する時間があって、私はハッピーですよ
引用(一部抜粋):Yahoo!知恵袋
な、なんて爽やかで自由な・・・まさに誰もがうらやむ生活?
少数派になりつつある専業主婦、こう見るとやっぱり優雅ですね・・
引きこもり主婦との違いは、
- 生活習慣に気を付けている
- 趣味や目標などのために時間を使っている
といったところでしょうか。
遊ぶだけでなく、向上心を持って勉強をしている方も多いんですね!
引きこもり主婦ブログに見る「悩み」
「勝ち組」とはいかなくても、現状に満足しているなら「専業主婦」。
自身で「引きこもり主婦」と自覚している場合は、多少なりとも悩みをかかえているのでは?
実際、Yahoo!知恵袋では、病んでいるひきこもり主婦の様子が見て取れます。
- 何をしていいのかわからない
- ボーっと時間だけが過ぎていく
- 仕事に出るのが不安
などなど。
「ひきこもり主婦」というブログジャンルもあり、アクセスもかなりあるようです。
これはやっぱり、同じような立場の女性の共感を得られるからでしょうか?
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まとめ
「専業主婦=ひきこもり」という図式ではありません。
引きこもりかどうかは周りからはわかり難いので、自身の気の持ちようでしょうか。
「引きこもり」のきっかけは、環境や家族構成などの要因も大いにあるとは思いますが・・
生活習慣の見直しや気分転換、自身のちょっとした心がけで解消できるかもしれません。