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インド・パキスタン情勢がやばい:現実味を帯びる"核戦争"とMOONLIGHT MILEの未来予測

2025年5月現在、インドとパキスタンの間で軍事的緊張が一気に高まり、世界中が注視する事態となっている。事の発端は4月下旬、インド統治下のカシミール地方で発生した観光客襲撃事件。インド政府はこれをパキスタン拠点の武装組織による犯行と断定し、報復としてパキスタンの空軍基地3か所に対してミサイル攻撃を実施した。

この報復攻撃により、両国の間で激しい非難と軍事的挑発が続いており、ついに2025年5月10日午前、パキスタン政府は核兵器の使用を管轄する国家司令本部(NCA)の緊急会合を招集。これは国家の最終判断機関であり、核使用を含むあらゆる軍事的選択肢を議論する場である。専門家の間では、戦術核の使用が現実の選択肢として浮上しているとの見方も強まっており、状況はまさに"開戦前夜"とも言える切迫したものだ。

フィクションの中の"予言"──『MOONLIGHT MILE』が描いた世界

こうした情勢をめぐって、再評価されているのが太田垣康男のSF漫画『MOONLIGHT MILE』である。

同作は2000年に連載が始まり、宇宙開発と国際政治をテーマにしたスケールの大きなストーリーで注目を集めた。その中盤、物語の重要な転機として描かれるのが、インドとパキスタンの全面核戦争である。

通常兵器の応酬から始まり、戦術核の限定使用、さらに報復として戦略核による都市攻撃へと発展。これによりニューデリーやイスラマバードといった主要都市が壊滅。数千万人に及ぶ死傷者と広範囲の放射能汚染が発生し、アジア地域は壊滅的な状況に陥る。

この描写が20年以上前のフィクションでありながら、今現実に起こりうる未来として目の前に迫っている点に、多くの読者や国際関係者が強い警鐘を鳴らしている。

現実とフィクションの不気味な符合

『MOONLIGHT MILE』に描かれた世界と、2025年現在の情勢には、以下のような驚くべき一致が見られる。

  • インドとパキスタンの対立構造:宗教的背景やカシミール問題に端を発した両国の対立は、もはや解決困難なレベルに達しており、国家の正統性をかけた衝突になりつつある。
  • 核兵器の存在とエスカレーションリスク:両国ともに実戦配備可能な核兵器を保有しており、特に戦術核については使用ハードルが相対的に低いとされる。エスカレーション・ラダーの中で核使用の可能性が徐々に現実化している。
  • 国際社会の機能不全:国連やG7諸国、さらには米国が自制を求める声明を出しているが、両国の軍事行動を止める具体的な手段はなく、既に複数の民間施設が攻撃対象になっている。
  • 民間宇宙開発の台頭:SpaceX、ブルーオリジン、中国の月面プロジェクトなど、民間と国家が連携した宇宙開発競争が現実に進行中。地球外への脱出や資源確保の動きが強まっている。

これらの情勢は、まさに『MOONLIGHT MILE』が描いた"危機の構図"と完全に一致しており、もはやフィクションと現実の境界が曖昧になってきている。

最悪のシナリオ:核戦争後の世界

日本への影響

インド・パキスタン間で核戦争が勃発した場合、日本も無関係ではいられない。その影響は以下のような複合的かつ深刻な形で現れる可能性がある:

  • 経済的ダメージの直撃:日本は南アジア・中東を経由した貿易航路やサプライチェーンに大きく依存している。インド経済の麻痺は自動車・半導体関連の調達ルートに深刻な影響を与えるほか、原油価格の高騰が輸入コストを押し上げ、企業収益や国民生活を直撃する。
  • 放射性物質の越境拡散:偏西風や気流の影響で、インド・パキスタン地域の核爆発による放射性降下物が、日本列島に到達するリスクも現実的に存在する。特に気象条件が重なれば、大気中のセシウムやストロンチウムが降下する可能性があり、農作物や水源への影響が懸念される。
  • 市場不安と円高・株安:グローバル経済が混乱すれば、相対的に"安全資産"と見なされる円に資金が集中。急激な円高が輸出産業に打撃を与えると同時に、株価はリスク回避の動きで急落する可能性がある。
  • 避難民・難民支援の圧力:国際社会からの要請により、日本もインド・パキスタンからの避難民・移民の受け入れや支援に踏み切らざるを得ない状況に追い込まれる可能性がある。国内政治においても大きな議論となるだろう。
  • 防衛・外交戦略の転換:日本周辺でも核兵器の使用リスクが現実視される中、自衛隊の配備や安全保障政策の見直しが急務となり、専守防衛や非核三原則をめぐる議論が活発化する可能性がある。

仮に『MOONLIGHT MILE』のような全面核戦争が現実に起きた場合、その影響はアジアだけにとどまらず、世界全体に連鎖する複合危機を引き起こすだろう。

  • アジア全域の放射能汚染:核爆発による直接的被害だけでなく、風による放射性物質の拡散で周辺国にも甚大な影響。農地、工業地帯、都市部の多くが長期間使用不能となる。
  • グローバル経済の崩壊:南アジア市場の喪失により、サプライチェーンが崩壊。原油や半導体、農産物の供給に大きな支障が出る。株式市場は暴落し、通貨不安と金融危機が連鎖的に発生する可能性も。
  • 難民と人道危機の爆発:核戦争による生活圏の崩壊により、パキスタン・インド両国から数千万単位の避難民が発生。中東・アジア諸国への流入が続き、欧州にも波及。食糧と水の奪い合いが起き、難民キャンプは深刻な衛生・治安問題に。
  • 宇宙開発の加速と軍事化:地球環境と資源に対する限界が明確化する中、各国は宇宙を新たなフロンティアとして国家戦略に組み込み始める。宇宙ステーションや月面基地が軍事拠点化し、宇宙空間をめぐる新たな冷戦時代に突入するリスクも。

これらの展開は、決して空想の産物ではない。今まさに現実が、その方向へと突き進んでいる。

結論:未来は変えられるか?

『MOONLIGHT MILE』が描いたような破局は、未然に防げるのか。

答えは、国際社会の対応にかかっている。核抑止論が意味を失いつつある今こそ、新たな安全保障体制と外交戦略が求められている。

逆に言えば、いまこの瞬間の判断ミスが、人類史における取り返しのつかない転換点となる可能性もあるということだ。

私たちは、歴史の分岐点に立たされている。


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