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なんで国会議員は“新幹線タダ”? 出張族より優遇される特権パスの正体

国会議員だけが持つ「JR無料パス」とは

国会議員には、JRが発行する「特別乗車証」が交付されます。 これはJR全線が乗り放題となるもので、新幹線のグリーン車も利用可能。 対象は本人のみで、家族や秘書には適用されませんが、回数制限なしで全国を自由に移動できます。 この制度は、東京と地元の往復だけでなく、政務・視察・私的用務を問わず活用されるケースも少なくなく、実質的に“移動し放題”とも言える内容になっています。

財源はどこから? 実質“税金”でまかなわれる構造

この特別乗車証の原資は「文書通信交通滞在費」など、国会議員に支給される各種手当の中に組み込まれています。 これらの手当は支給額が月額100万円など高額であるにもかかわらず、使途の報告義務はなく、極めて不透明。 事実上、国費=税金でまかなわれており、会社員のように一円単位での精算手続きも不要です。 結果として「移動し放題、しかも手間なし」という、一般国民とはかけ離れた優遇ぶりとなっています。

出張族との比較で浮き彫りになる「手間ゼロの特権」

一般企業の出張族は、毎回の乗車券を自腹で立て替え、領収書を集め、経理に提出してようやく精算されるのが通常。 さらに、出張の回数や距離によっては会社の承認プロセスや経費削減の圧力を受けることもあり、出張一つにしても神経を使う場面が多々あります。 一方で国会議員は、申請も精算もなく、移動のたびに“無料”が当たり前。 この「コストも手間もゼロ」の状態は、努力して働く勤労者にとって強烈な違和感と不公平感を抱かせるものです。

高齢者層の怒りを買う「時代錯誤の優遇措置」

年金や医療費が削られ、公共サービスが縮小されていく中で、こうした特権的な制度が温存されていることは、特に年金生活に入った高齢者層の怒りを買いやすい要素です。 「自分たちは毎月切り詰めて暮らしているのに、議員は新幹線でグリーン車を乗り回しているのか?」という感情は無視できません。 特権を当然とする姿勢は、“身を切る改革”どころか“自分だけ得する制度”と映り、政治不信に直結します。

見直し論はあっても制度は温存されたまま

この制度については、無駄遣いや特権意識への批判が高まるたびに「見直すべきだ」という声が国会内外から上がってきました。 しかし、現実には制度は一切変更されておらず、維持されたまま。 議員側からの積極的な改革の動きは乏しく、国民の声に応える気配は見えにくい状況が続いています。 むしろ“当然の権利”であるかのように扱われている点に、制度の根深さと変化への抵抗感がにじみ出ています。

まとめ:国民感情とズレた“特権制度”にメスを

多くの国民が“出張費”を自己負担でやりくりする中、国会議員は“タダ”で全国を移動し、しかもグリーン車まで自由に使える。 こうした特権的制度が「特権階級」との批判を生み、政治不信の一因になっていることは否めません。 政治家への信頼を取り戻すには、まずこうした“わかりやすい不公平”に真剣に向き合う必要があります。 時代の変化に見合った制度改革が求められています。

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