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再生の党は巨額を投じて何がしたかったのか?──意味が分からないという率直な疑問

2025年の東京都議選において、石丸伸二代表率いる「再生の党」は42人もの候補者を擁立しながら、全員落選という結果に終わった。この事実は表面的なインパクトを超えて、深い疑問を投げかけている──いったい何がしたかったのか?

1. 想像を超える選挙費用とその出どころ

まず注目されるのは、莫大な選挙費用である。

  • 供託金:1人あたり30万円 × 42人 = 1,260万円(全没収)
  • 選挙活動費:最低でも1人あたり100万円〜150万円と想定すれば、4,200万〜6,300万円

保守的に見積もっても、合計5,000万〜7,000万円超が投じられたと見られる。

では、この資金はどこから出ているのか?

  • 候補者自身の自己負担(参加費モデル)
  • 石丸氏の自己資金
  • 一部の支持者・寄付者からの資金援助

などが考えられるが、政党助成金のない新党がこの規模の資金を投じるには極めて異常である。収支報告書の公開が待たれるが、現段階では**「どこからこの金が?」という不信感**が拭えない。

2. 選挙戦略として破綻していたのでは?

42人擁立はインパクトこそあるが、地盤も看板もない無名候補を大量に並べても、選挙は勝てない

  • 知名度不足、地域活動の蓄積ゼロ
  • 政策や理念の一貫性も薄く、「何のために出てきたのか」が伝わらない
  • 空中戦(SNS・演説)偏重で、地上戦(地域密着型の選挙運動)が極端に弱い

これは単なる戦略ミスではなく、「選挙というものを軽く見ている」ようにすら見える

3. 石丸氏の話し方・姿勢にも不信が広がる

そもそも石丸氏の話し方・態度には、かねてから賛否が分かれていた。

  • 一問一答にならず、会話が成立しない
  • 感情や共感を示さず、冷たい印象
  • 質問をはぐらかして独演会に持ち込む

このような「対話を拒否するスタイル」は、支持層には“ブレない”と映るかもしれないが、一般有権者からは**「気持ち悪い」「信用できない」**と強い反発を生む。

4. 結局、何が目的だったのか?

ここに戻ってくる──何がしたかったのか?

  • 注目を集めるための政治的な"ショー"?
  • 自己ブランディングの延長?
  • 国政選挙への布石?

どれにしても、都民の暮らしや都政とはかけ離れた動機に見えてしまう。もし本気で改革を目指していたのなら、その熱意や真剣さはほとんど伝わってこなかった。

5. 今後の信頼回復は極めて困難

このような結果と姿勢により、石丸氏や再生の党が今後どのような選挙に出ても、「今回と同じでは?」という疑念と不信が常につきまとう

お金だけが投じられ、成果も信頼も得られなかった。そこに残るのは、「いったい何だったんだ?」という虚無感である。

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