概要
2024年に不倫・DV・中絶強要のスキャンダルが報じられ、多くの主要役を降板した声優・古谷徹氏が、2025年6月放送の『機動戦士ガンダムジークアクス』最終回に“エンディミオン・ユニット”役でサプライズ出演。これを受けて「許されたのか？」という議論が再燃している。
肯定派と否定派の声
肯定的な反応
- 「最終回でアムロの声が聴けたのは胸熱」「制作陣GJ」と感動の声が多く見られた。
- 特に池田秀一（シャア）との共演に重みを感じるファン層が多い。
- クレジット上は役名を伏せた演出も「粋」と評価される向きがある。
否定的な反応
- 「DV・中絶強要が事実ならば、反省の機会が足りない」「倫理観が壊れている」など、事件後に形成された不信感は根強い。
- 「声が出ただけで作品の没入感が壊れた」「制作側が被害女性を軽視している」とする声も。
- SNSや掲示板では「気持ち悪い」「戻すな」というストレートな嫌悪反応も散見される。
『ジークアクス』が許容された理由
1. 深夜枠という安全地帯
- 地上波深夜＋配信中心の構成により、一般層の目に触れにくく、炎上リスクが限定的。
- ゴールデンタイムやNHK放送だった場合、起用自体が困難だった可能性が高い。
2. スポンサー圧の少なさ
- 深夜アニメではスポンサーからの倫理的圧力が緩く、制作陣の裁量で判断しやすい。
- より大規模な作品・放送枠での起用とは意味合いが異なる。
3. 演出としての“限定復帰”
- セリフは少なく、役名も公表されない構成。
- 制作側の「最低限の登板」「象徴的復帰」の意図が感じられる。
- ファンサービスと割り切った使い方。
結論：許されたというより“凍結した倫理観との再接触”
古谷徹氏の『ジークアクス』最終回出演は、社会的に完全に許されたというよりも、「事件後の倫理評価がそのまま残っている中で、限定的に再登場した」という構図に近い。
- 事件直後に形成された否定的感情が未解消のまま、制作判断として“声の象徴性”を優先。
- 一部の熱心なファンからは歓迎される一方で、「禊は終わっていない」という声も多く、完全な復帰とは言いがたい。
今後、劇場版や大型シリーズでの起用があれば、今回以上に賛否が可視化される可能性がある。