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平野雨龍氏の名前に関する最大の疑念:"平野"姓はどこから来たのか?

2025年の参院選で注目を集めた平野雨龍(ひらの・うりゅう)氏。その主張や経歴に対しては様々な議論が巻き起こっているが、その中でも最も基本的かつ根本的な疑念の一つが、「氏名の一貫性」に関する問題である。

◆ 戸籍上の正式な名前は「荻野鈴子」

平野氏は、自身の戸籍情報を公開しており、それによれば本名は「荻野鈴子(おぎの・すずこ)」。生年月日は1994年1月31日。これは自身でも認めており、SNSやメディアでも戸籍名として提示されている。

◆ しかし2019年には「平野鈴子」名義で活動

一方で、2019年の香港支援デモなどでは「平野鈴子」名義での活動が確認されている。これはネットアーカイブや当時の報道などで明らかになっており、公に活動していた名義が戸籍上の姓「荻野」と異なる「平野」であったことになる。

ここに決定的な矛盾がある。

◆ 本人の説明に見る不整合

平野氏は過去の発言で「戸籍名は鈴子。母がつけた名前なので使いたくない」と述べている。しかしこれは厳密には不正確である。戸籍上のフルネームは「荻野鈴子」であり、「鈴子」だけを戸籍名と称するのは正確な表現とは言えない。

さらに、「27歳までは戸籍名で活動していたが、自殺を思いとどまったため、名前を変えて再出発した」という趣旨の説明も見られる。しかしこの「戸籍名で活動」という発言が「平野鈴子」を指しているのであれば、それは完全な矛盾である。なぜなら「平野」は戸籍上の姓ではないからだ。

◆ 「平野」は一体どこから来たのか?

この点について、平野氏自身から明確な説明はなされていない。戸籍名は一貫して「荻野」であり、「平野」という姓は少なくとも現在までの戸籍記録には登場しない。したがって、2019年に「平野鈴子」と名乗っていたことの根拠が不明瞭なのである。

政治家や公職を目指す者にとって、名前の来歴や変更の理由は社会的信用と直結する。改名そのものは人格権の一部であり否定されるべきではないが、説明責任を果たさない改名や名義の混乱は、信用の毀損につながりうる

この点を説明しないままに立候補し、国政を担おうとする姿勢には、当然ながら厳しい目が向けられるだろう。

◆ 結論:説明責任を果たさなければ、信用は得られない

平野氏が過去に「平野鈴子」と名乗っていた理由、その名義が戸籍と異なることをどう認識していたのか、そしてなぜ説明をしてこなかったのか。

これらの疑問に答えない限り、たとえどれほど理念を語ろうとも、その言葉に対する信頼は根底から揺らぐ可能性がある。

まずはこの一点、「"平野"姓の由来と使用経緯」に関する明確な説明を求めたい。

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