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平野雨龍氏インスタ投稿に見る"言語分断":中文では亡命者、日本語では穏健政治家?

 

2025年の参院選で注目を集めた平野雨龍氏のInstagram投稿内容において、日本語と中国語(中文)での情報発信内容が大きく乖離していることが指摘され、ネット上で波紋を広げている。

特に、中文での投稿においては、本人が**「亡命中の香港人」と自称しているような文言**が確認されており、これは日本語では一切語られていない内容である。この点は、本人の国籍や出自に関するこれまでの主張と矛盾するものであり、有権者への説明責任が問われる深刻な問題となっている。


◆ 問題の核心:亡命中の香港人を自称?

2024年後半のInstagram中文投稿には、次のような内容が記されている:

「亡命中の香港人が他国で議員になるのは難しいけど、私には小さな可能性があるかもしれない」

この文脈は、単なる一般論や比喩ではなく、全文が一人称視点(私=平野雨龍)で語られており、自然に読めば**「私は亡命中の香港人である」**という自己認識に基づいていると解釈される。

一方、本人は日本国内で「日本で生まれ育ち、帰化ではない」と強調しており、“亡命”という概念とは無縁であるべき立場のはずである。


◆ 中文投稿の傾向:活動家としてのアイデンティティの継続

中文での発信には以下のような傾向が見られる:

  • 「殉教者の意思を継ぐ」
  • 「国際社会に訴える」
  • 「香港人の支援を忘れない」
  • 「政治的闘争を続ける」

これらは明らかに、「日本の地方政治に参入した穏健な候補者」というよりも、“国際的な反政府活動家”としてのアイデンティティを前面に出したものである。


◆ 一方、日本語では穏健な保守系訴求

日本語投稿では、以下のようなメッセージが多い:

  • 「日本の未来のために」
  • 「子どもや教育を守る」
  • 「文化・伝統を大切に」
  • 「地域と共に歩む」
  • (※ただし、選挙期間中はこれらの政策的訴求よりも、日々の活動報告や演説予定の共有が中心となっている)

つまり、中文では活動家、日本語では保守的な政治家という、“二重の自己像”が併存している


◆ 問題点:戦略的な人格切り替え=信頼性の破綻

このように、Instagram上の投稿内容が言語によって大きく異なることは、次のような疑念を招く:

視点疑念
有権者への誠実さ本音を中文でのみ語り、日本語では隠しているのでは?
出自の偽装「亡命香港人」としての自己像は、日本国籍を主張する姿勢と矛盾するのでは?
外国勢力との関係性中文の内容が一部、国外の支援者を意識したプロパガンダ的表現になっているのでは?

◆ 結論:説明の不在が、疑念を確信に変えつつある

平野氏のInstagramは、もはや単なるSNS投稿ではなく、自己の立場とアイデンティティを使い分けて操作している証拠となりつつある。

「日本人として政治を志す」というならば、中文での活動家的発言の真意を日本語でも説明すべきであり、それを怠る限り、国籍・出自・思想信条に関する疑念は深まる一方である。

選挙において「信頼」は最大の資本である。言語を使い分けることで立場を変えるという行為は、信頼そのものを構造的に損なっていると言わざるを得ない。

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