広告 政治

【白い水 発言で大炎上】小宮山泰子議員(立憲民主党)の投稿が波紋──「あまりにも侮蔑的だ」と批判殺到した理由

2025年12月9日、立憲民主党の小宮山泰子議員が X(旧Twitter)に投稿した内容が、全国の酪農関係者や一般ユーザーの間で大炎上しました。発端は、超高級ミルクとして知られる 中洞牧場(なかほらぼくじょう) の牛乳と、市販の一般的な牛乳を「飲み比べ」した際の記述です。

問題となったのは、小宮山議員が 一般的な牛乳のことを“白い水”と紹介した表現

この一文は、引用であったとしても、読み手からは

「一般的な牛乳を侮蔑している」

「酪農家を軽視している」

と受け取られ、瞬く間に批判が拡散しました。


■ 「白い水」──あまりにも侮蔑的で不適切だった表現

「白い水」という言葉は、中洞牧場サイドの言い回しを引用したものとされていますが、それを 国会議員がSNSでそのまま使った ことが批判の最大のポイントでした。

酪農家にとって牛乳は生活を支える商品であり、価格低迷・人手不足など厳しい状況の中で懸命に生産されています。

そこに対して

「一般的な牛乳=白い水」

という表現は、あまりにも侮辱的。努力を「水」と言い捨てるように響き、憤りの声が次々と上がったのは当然とも言えます。

SNS上でも

  • 「白い水とは酷すぎる」
  • 「一般の酪農家をバカにしている」
  • 「議員としての表現センスがなさすぎる」

という批判が殺到しました。

小宮山議員は投稿を削除し、訂正文を掲載しましたが、火消しには至らず、問題はさらに拡散していきました。


■ 中洞牧場の牛乳はいくら?価格差が“誤解”をさらに招いた

中洞牧場は、岩手県の山地酪農で知られる高付加価値ブランド。自然放牧・非加熱殺菌にこだわった牛乳で、「本物志向のプレミアムミルク」として愛されています。

しかし、その価格は一般的な牛乳と比べると桁違いです。

● 中洞牧場の牛乳の価格帯(例)

  • 1Lあたり 約900〜1,200円
  • 小瓶(180ml)で 約300円前後

● 一般的な牛乳の価格帯

  • 1Lあたり 約170〜230円

つまり、価格差は実に4〜6倍以上

"白い水"という表現が飛び出すと、

「高い牛乳を持ち上げるために、安い牛乳を貶したのか?」

という解釈が広まり、炎上に拍車をかけました。

実際には小宮山議員がそのような意図で書いたとは明言されていませんが、文章構成上そう見えてしまう形になっていたことが問題を大きくしたと言えます。


■ 小宮山議員が削除後に出した訂正文

炎上後、小宮山議員は元の投稿を削除し、次のように訂正を出しました。

【訂正再送申し上げます。】中洞牧場の牛乳は、一般的な牛乳と比べて高価ですが、今回は中洞牧場の牛乳と一般的な牛乳を飲み比べられるように用意しました。いずれも美味しく試飲いたしました。

訂正文では、問題となった「白い水」という文言は完全に削除されています。

ただし、

「なぜ最初からそのように書かなかったのか」

という批判は収まらず、炎上そのものはしばらく継続しました。


■ 今回の炎上が示したこと──政治家SNS発信の“危うさ”

今回の問題は、単に言葉選びの失敗にとどまりません。SNS時代の政治家が抱えるリスクを象徴する事例でもあります。

● 1. 引用であっても「肯定した」と受け取られる

政治家の投稿は一言一句が重く見られます。第三者の表現を紹介するだけでも、同調したように解釈されることがあるという典型例です。

● 2. 「酪農」というセンシティブな産業を理解していない印象を与えた

日本の酪農は存続の危機にある地域も多く、そこへ“白い水”は悪手中の悪手。

● 3. 高級牛乳 vs 一般牛乳 という構図を政治家が語る危険性

そこには所得格差・食文化・地域産業が絡むため、表現を誤ると一気に批判が拡散する。


■ まとめ

小宮山泰子議員の「白い水」発言炎上は、

  • SNSでの不用意な言葉選び
  • 高級牛乳と一般牛乳の大きすぎる価格差
  • 酪農家への配慮を欠いた構成

が重なり起きたものでした。

中洞牧場の牛乳は確かに高品質で高価。しかし、だからといって一般の牛乳を暗に貶めるかのような表現は、政治家としてあまりにも不用意でした。

SNS時代において、政治家の言葉はこれまで以上に精密さが求められる──
今回の炎上はそれを痛烈に示す事例となりました。

-政治